群れ駆ける野生牛と、薫り高いタモトユリ。
たくましい自然と、歴史が交錯する島。
●トカラ列島と十島村
鹿児島の南、世界遺産屋久島と亜熱帯植物の宝庫奄美大島の間に点在する島々がトカラ列島です。
トカラ列島は有人七島と無人五島で構成され、すべての島を合わせて十島村を形成しています。
このため、十島村は南北162kmという
日本一長い村として有名です。
また、2009年7月22日には、21世紀最大級の
「トカラ列島皆既日食」があり、6分以上の皆既時間帯がありました。
島南部にはダイナミックに駆け回る野生の牛の群が生息し、夏には鹿児島県の天然記念物タモトユリが自生する自然豊かな島です。
所在 |
鹿児島県鹿児島郡十島村口之島 |
人口 |
120人 |
面積 |
13.33平方km |
周囲 |
20.38km |
最高点 |
628.3m |
鹿児島港を出航した村営のフェリー「フェリーとしま」が最初に到着する島が口之島です。
北緯30度線を射抜くトカラ列島最北の島「口之島」は、中之島、諏訪之瀬島についで 、トカラ列島では3番目に大きな島で、周囲20キロ・面積13キロ平方の島には、水蒸気煙る燃岳がそびえ、ガジュマルやアコウなどがジャングルのように生い茂る亜熱帯植物の島として特徴があります。
●口之島の紹介
●口之島はその昔、国境の島でした
第二次世界大戦の後、昭和27年(1952年)まで、口之島の北にかかる北緯30度以南は、アメリカの占領下にありました。口之島は、占領下の間、本土と奄美や沖縄の島々との密貿易の島として栄え、一時は、繁華街も出現していたにぎやかな島でした。
その後、日本に復帰しましたが、漁業が中心の島では、経済的にも自立することは難しく、また子どもたちも高校に進学するには鹿児島の本土に行くしかなく、次第に人口が少なくなって
しまいました。
主な産業は本土に出荷する黒毛和牛を生産する畜産業と、トビウオ、カツオ、サワラなどの漁業が中心です。
今では、人口は120人の島になりましたが、手つかずの自然、黒潮の海には大物の魚、そして島の至るところには、初めて来島した人は一様に驚くほどの花が咲き乱れ、時が止まった昔の穏やかな頃の日本が、ここには残っています。
一度来たら、また来てしまいたくなるそんな気持ちにさせてくれる島、それが口之島です
●標高628mの火山の島
十島村のあるトカラ列島は、霧島火山帯に属し、口之島も例外ではなく今でも噴煙(水蒸気)をあげる燃岳という山を頂いています。
そして島の最高峰は標高628.3mの前岳。ジャングルの中に、ひときわ高くそびえる山が前岳です。
フェリーとしまが着岸する港、西の浜漁港ら見上げる小高い山は横岳です。山頂までは車で上れます。
●トカラの特産品
口之島の民宿ではとれたての魚をおなかいっぱい堪能できますし、タラの芽など自然の食材を満喫できます。また、お土産には十島村の特産品として、海水から精製する自然塩や季節によってはびわなどもあります。
フェリーとしまの船上でも買うことができますから、ぜひお土産にどうぞ。
口之島には、美しい海、緑あふれ、花咲き誇る島、四季を通じた温暖な気候、そして温泉と、小さいながらもすばらしい環境があります。
遠くて近い島、そして心安らぐ島。ぜひ一度お越しくださいませ
●口之島は、釣りだけではなく、いろんなことが楽しめます。
子どもから大人まで海に山にと1年を通して、温暖な気候の中で、楽しめます。
”のんびり、ゆっくり”とした時間を、心ゆくまでお過ごしください。